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2009年秋、10年間のロンドン生活を終了。草食系イギリス人夫とオオサカライフスタート!


by jondosh
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映画「KES」を再度観た。

HELPLESS LONDONネタは日々順調に蓄積されております。

◎ 銀行カードは2週間前に略奪したが、暗証番号がまだ届かず。
◎ 悪徳電力会社とのケンカは続行中。
◎ ウェディングの式場&日取りはまだ決まらず。

愚痴を書き綴っても不愉快ブログになっちゃうので、
今日はのんびりと先週末観たDVDの感想でも。

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映画「KES」を再度観た。_a0004810_2030462.jpg
ケン・ローチ監督 1969年製作
96年に日本初公開の映画「KES
イングランド北部の炭鉱の町を舞台に、貧しい家庭に生まれ育った冴えない少年「Billy」とハヤブサ「Kes」の交流を描く。

UKアーティストがこぞって影響された映画にあげる「KES」、ロック娘だったわたしは、公開と共に映画館で見たので今度は2回目。

今私が、ビリーのような境遇の子が沢山いるロンドンに生活しているせいか、
約10年前に日本で見たときより、よりガツンとリアリズムを感じた。

映画全体に一定した貧しさ暗さやさみしさがどんより漂うのに、
悲壮感がなく、NorthernSpirit(北イングランドの魂)を感じる。

悲しい結末で、涙腺の緩いわたしは今回も大泣き。
しかし、観終わったあと、前回観た時には感じなかった「この子はこの先大丈夫!」
という漠然とした安心感が得られた。

お気に入りはやっぱり体育のサッカーの場面。
サッカー狂の大人げ無い先生がサイコーに笑わせる。

教室でKesの調教の話を熱心にするBillyにグッとくる。

胸を打つシーンや、暖かく笑えるシーンが満載。

製作が35年前ということで貧乏や子供の質は変わってきてるんだろうが、
わたしのバッグを奪った野郎にハヤブサを買い与えたい気持ちで一杯である。

まだ見てない人、是非観ておくれ。

つまらないことですが、この子役、
リバプールの主将我らが愛するジェラードに似てます。
って似ているのは北アクセントおでこの皺だけという噂も有ります。




わたくしぃ、一応ぉ、英人の夫を持ちぃ、英語で仕事もしてますしぃ、
普段映画は字幕無しでも大体わかるんですがぁ。。。

きっつい北のアクセント。それも35年前。

わからん。全然わからん。

途中から英語字幕を付けました。
恐るべき事に字幕つけても分からん言葉がございます。

例えば。。。

「コイツ最近鷹とばっかり遊んでるんだ。」
とおちょくったクラスメートに対して、Billyは・・・

Better than thee anyroad.

「(Kesのほうが、)お前達よりもマシだもの。」といった意味ですが、
私達が学校で習った英語に置き換えますと、

Better than you anyway.

thee(you)は古い言葉で、今はあまり使われてないようですが、
anyroad(anyway)ってのは北出身の方から聞いたことあります。

はぁ。。英語マスターへの道のりは長いですな。

個人的には北英語って歌ってるみたいに抑揚があって、
暖かくって好きです。
by jondosh | 2005-02-23 21:27 | FILMS&BOOKS